先週、映画ほたるの墓の高畑監督が亡くなられたという事で急遽予定を変更してほたるの墓がテレビで放送されました。
ほたるの墓は何度もテレビでも放送され、タイミングが合えばチャンネルをつけていましたが、他の事をしながらの流し見程度だったのでちゃんと見たのは小さい頃以来、殆ど忘れていたのと色々と覚え違いをしている事に気付きました。
火垂るの墓、改めて見て気付いた事
あくまでしばらく見ていなかったため、私が忘れていた、記憶違い、勘違いしていた部分の話です。
主人公の男の子「清太」が出だしから死ぬところから始まる
あれ!?こんな出だしだったっけ!?ってなりました(笑
物語は死んだ時の清太の走馬灯
話の合間合間に霊体のような清太、節子が出てくる。
特に清太の霊体?は自分を見つめながら何かを思っているような表情をかもし出している。
その時の事を思い返して辛い気持ちになったりしていそうな、そんな苦しそうな表情でした。
戦火に巻き込まれたから自給自足の生活をしていたわけじゃない
家族を失ったり家がなくなったりした大きなきっかけはそうだったけど、実際は一度遠い親戚に引き取られてから、馴染めずに家出した流れだった。
私はすっかり西宮のおばちゃんに色々といわれてるシーンがほぼ記憶からなくなってました。
子供ながらに嫌な気持ちになって記憶から消してしまったんでしょうか^^;
清太の家、お金持ちだったらしい
口座に7千円残ってた(今で言う1千万近く!?)のと、遺品の着物が高価なものだったという事でお金持ちだったっぽいですね。
余裕がある生活を送ってた描写があったわけじゃないので、こんなにお金があるなんてちっちゃい頃見た時は分かりませんでした…
ネット上で見かけた裏設定等
テレビ放映後、ツイッターを見てみると裏設定や、秘話も流れていました。
皆さんよくご存知ですよね…!
※以下真偽は定かではありません
節子の亡くなった原因は病気
爆撃があった後に雨が降り、その雨に科学物質が含まれていてそれを浴びてしまい、体の中に入ってしまったから。
節子の体調不良はよく栄養失調と言われてたりするけど、実際は空襲の時に攻撃された重化学工業地帯の火災から発生した有害物質を含む黒煙の雨粒が体内に侵入し体調不良になってます。#火垂るの墓 pic.twitter.com/o1cU2GZTVj
— 海軍 (@6zzOp) 2018年4月13日
作中では病院に行ったときは栄養失調といわれていましたが、体にあざのようなものが出来ていたり、時折痒がってる描写もあったのでそれが原因っぽそうですね。
(清太が無事だったのは単に運が良かったか抵抗力の問題??)
あと病院の栄養失調っていう診断も清太は納得していなさそうだったり、畑に盗みに入ったときも妹が病気なんです!って言い切ってたので、病気だっていう確信があったのかもしれませんね…。
体のあざのような物も目に付いてるでしょうし、痒がってるときに泳ごうってあえて話を逸らしていたのもありましたし…。
あ、でも栄養失調も本当かもしれませんね。
お金はいっぱいあったようですが、もしかしたらこの時って物が全然売られてないんじゃないかなぁと…
配給ももらえて無さそうでしたしね。
火垂るの墓の"ほたる"は爆弾と蛍の両方にかけられている
映画ポスターだかの絵に清田と節子が一面の蛍に戯れている絵があるんですけど、よく見ると上部は爆弾になっている。
※蛍は丸い光、爆弾は少し縦長の光。爆弾は投下されて光が少し伸びている(垂れている)ようになっている
#火垂るの墓
— まゆら (@5515mayura) 2018年4月13日
子供の頃と大人になってから見ると、全然受ける印象が違う!!
火垂るの墓で宣伝ポスターで蛍が光ってるポスターの上に実は某有名な戦闘機も描かれてたのを最近知って、かなりトラウマ
よく見ると蛍かと思ってたのが、違うヤツだった pic.twitter.com/JBIljuQHeM
はっ、「何でホタルすぐ死んでしまうん」っていう節子の名言もありますけど、もしかして
ホタルすぐ死んでしまう=節子幼くして亡くなってしまう
にも意味がかかってる…!?
ふ、深いぃ…!
火垂るの墓ととなりのトトロは同時上映だった!!!
内容とは関係ないですが驚いた事(笑
この2作品が同時上映されたという恐ろしい事実#火垂るの墓 pic.twitter.com/dfEQqYeQqB
— タナカ ユウセイ (@OFF_ZER0) 2018年4月13日
この作品の意図について
高畑勲監督が今作で描こうとしたのは、「困難に立ち向かい、たくましく生き抜くすばらしい少年少女」ではなく、「決して切り拓くことができない(戦争という)状況」で、「死ななければならない心やさしい現代の若者」の姿だったといいます #kinro #火垂るの墓 #高畑勲監督追悼 #節子 pic.twitter.com/rqQPPbp1iQ
— スタンリー@金曜ロードSHOW! 公式 (@kinro_ntv) 2018年4月13日
意外なことに、作中の時代は戦時中なのに、登場人物は現代の若者が投影されているという。
確かに劇中の清太の行動はその時代にそぐわず、違和感を感じた方もいたかもしれませんね。
あと、ツイッターでこの映画の内容についてかかれていた事でまさにコレだ!っていうのを見つけました。
あの映画は戦争云々のことを言いたいんじゃなくて、いろいろな不運の中で生き方が分からなかった子供を描きたかったんだよ。
この映画のポスターに「14歳と4歳で生きようとした」というキャッチコピーをつけた糸井重里の方がよほどこの映画を分かってる。
引用元:twitter @YoutubeSST
(他のツイートのコメントに付いていたレスで、ツイッターからそのまま埋め込むと他のコメントも付いて来てしまったので引用です)
皆さん詳しい…そして素晴らしい解釈をしている方も多く、見ていて面白いです!
興味があればツイッターのハッシュタグ
「#火垂るの墓」を見てみてください。
お遊びの投稿もありますが、へぇ~となる投稿も結構見られるので是非♪
※あくまでネット上での個人のつぶやきになるので、信憑性は定かではありません。
他人に「これはこうらしいよ!」と紹介するときは色々調べて確信を持ってからしていただくことをオススメしますw
思ったこともろもろ
小さいころ何となく見て、可哀想くらいにしか思っていませんでしたが、大人になって改めてちゃんと見たことによって改めて深く考える事が出来ました。
兄妹2人とも揃って死んでしまうという悲惨な事態になってしまったのは、確かに清太の判断ミスですが、だからといって彼の選択を一概に責められないなぁと思いました。
上に載せたツイッターのコメントにもあるように不運が重なった結果でもあると思うからです。
もし爆弾が落ちてこなかったら…、もしお母さんが無事だったら…、もし西宮に行ったときにおのれの振る舞いを諭してくれる人がいたら…(でも皆余裕ないから無理なのかな…)、お母さんの貯金が大金じゃなければ…(出て行こうと思わなかったかも)、畑のおじさんの言う事を素直に聞いて西宮に戻っていれば…
色々考えてしまいますね。
特に、ネットが普及したこの時代、当時の背景や、アニメについて詳しい事も簡単に知れるようになったのでより理解も深まったように思います。
そういえば、この作品、子供の頃に当たり前のように見ましたし、他の子も当たり前のように見ていましたが、今お子さんがいる家庭ではお子さんにいつか見せようと思ってる親御さんってどれくらいいるんでしょうかね?
お母さんのやけどの姿とか結構ショッキングですし、子供の頃からっていうのにこだわらず大きくなってからでも全然いいと思いますが、どんな人でも一度は見て欲しい作品ではありますね。
わざわざDVDを買ってみるって言うのもなかなか無さそうなので、今後ともテレビで放送し続けて欲しいな…と思いました。